入れ墨除去完全ガイド

   

入れ墨除去の方法:切除する

入れ墨除去の方法はいくつかありますが、そのひとつが外科的切除法と呼ばれるものです。この方法は入れ墨がある皮膚の表面組織を医師がメスを使って取り除いてしまう方法であり、物理的に除去するので比較的きれいに取り除くことができます。

外科的な方法による入れ墨切除のメリットは、現在主流となっているレーザー治療と比べて、確実に取り除くことができることです。レーザー治療の仕組みはレーザーを照射して皮膚にある色素細胞を破壊する方法です。このさいに色素の色や使われるインクの種類などにより必ずしも十分な効果を得られないこともあります。さらに条件が悪い場合のレーザーによる入れ墨除去では、その部分だけ不自然な状態になるリスクがあるものです。これは皮膚の色素が抜けることで起こってしまうものでありレーザー治療を行うさいには許容しなければならないことになります。もちろん時間が経過すれば気にならなくなりますが、それでも何年かはその痕が残る可能性があるものです。一方で皮膚をまるごと取り除き縫合する方法では皮膚の色素に対するダメージが少ないため変色のリスクを最小限にすることができますし、施術後は手術の縫合した痕と変わりありません。それに小さな入れ墨の場合には1回の施術で確実に取り除くことができますし、過去に入れ墨除去を行った場合でも受けることができます。一方でデメリットとしては、やはり身体の組織を取り除くことであり、皮膚の状態が良くなければ受けることができません。

切除による入れ墨除去は「縫縮法」「削皮法」「植皮法」の3つの方法があります。縫縮法は入れ墨のある皮膚を切り取ってしまうもので、切り取られた皮膚の周りの皮膚を縫い寄せるものです。1度に取り除くことができるのは幅が7センチ程度と限られます。この範囲内であれば1回の手術で除去することができますが、大きいものでは数回にわけて行います。また周囲の皮膚を縫いよせるので複数回施術を受けるといっても、縫合が完治したあとでも皮膚の柔らかさが戻るまで待つ必要があり、最低でも3ヶ月から4ヶ月は次の手術まで待たなければなりません。それと縫縮法のデメリットとしては皮膚を寄せて縫い合わせるため皮膚が引っ張られるため、身体の輪郭が変わることがあります。特に脚や腕などでは顕著に表れます。

このような場合に行われるのが削皮法で、これは入れ墨の色素のある皮膚を削ることで取り除くものです。皮膚は表面から「表皮」「真皮(浅層)」「真皮(深層)」があります。さらにその下に脂肪層がありますが、縫縮法では脂肪層まで、つまり皮膚のすべて切り取ってしまうのに対して、削皮法では入れ墨の色素をみながら真皮層を取り除きます。この場合には脂肪層にまで達していないため、縫合は行わず新しい皮膚が出来てくるのを待ちます。また植皮法は、削皮法で取り除いた皮膚のうち色素のない場所を削った場所に戻すというもので、これにより治りが良くなります。
縫縮法では皮膚がある程度の柔らかさがなければ利用できませんし、引き寄せるための皮膚も必要ですが、削皮法および植皮法ではそのような状態でなくても利用できます。このため広範囲の入れ墨に対しても行うことが可能です。ただレーザー治療とは異なり皮膚を削り取るため、ややリスクがあります。このためレーザーによる除去が普及した現在では、あまり行われていません。それに自然治癒によって回復を待つので治るまでの時間が長期間にわたります。
いずれにしても外科的な方法であってもそれぞれにメリットとデメリットがあり痛みも伴うため事前のカウンセリングやリスクについて理解した上で選択することが大切です。

レーザー治療 , 傷あと , 入れ墨除去手術 , 剥削法 , 植皮法 , 縫縮法